About / 室町研究室について
横浜国立大学 室町研究室のページにようこそ。 Welcome to the MUROMACHI Lab website of YOKOHAMA NATIONAL UNIVERSITY.

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当研究室では主にハイドレートに関する研究に取り組んでいます。 In our laboratory, we are mainly engaged in research related to clathrate hydrates.

当研究室への配属案内はこちらです。 Information on how to join our laboratory is available here.
2026年10月3日〜9日、横浜国立大学国際交流基金の外国人研究者招へい事業により、フランス・サンテティエンヌ鉱山大学(Mines Saint-Étienne)のJean-Michel Herri教授をお招きしました。
Herri教授は、ガスハイドレートの結晶化速度論と、CO2回収への応用の研究における世界的な第一人者です。
今年の夏には、リヨンで開かれた第11回国際ガスハイドレート会議で議長を務められています。(当研究室からも私を含めて3名参加しました。)研究成果をもとにしたCO2回収事業のスタートアップも立ち上げておられます。
滞在中は研究室で学生一人ひとりの研究について時間を取って議論していただき、Herri教授が開発されたハイドレート生成法と、当研究室の強みである新規材料やプロセス技術、分析技術を組み合わせた国際研究協力も具体的に動き出しました。
また、学部生・大学院生向けに、ガスハイドレートの基礎から応用までを英語で講義していただきました。
研究者向けの研究集会では、ガスハイドレートの組成を速度論的に制御してCO2分離回収につなげる研究についてご講演いただき、オンラインで参加された学外の研究者も交えて活発な議論が行われました。
第一線の研究者と英語で直接議論する経験は、学生にとって大きな刺激になったことと思います。
ご支援いただいた国際交流基金ならびに理工学府、手続きを支えてくださった事務の皆様、講義・研究集会に参加してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。



2026年10月1日付で、工学院大学工学部機械工学科准教授の平塚将起先生が、本学総合学術高等研究院のIMS客員准教授(非常勤講師(研究担当))に就任されました。
平塚先生は、分子シミュレーションによるクラスレートハイドレート研究の専門家です。第一原理分子動力学によるハイドレート中のゲスト分子の振動解析や、機械学習力場を用いたセミクラスレートハイドレートのゲスト–ホスト相互作用の解析などに取り組んでこられました。
今後は造船海洋ルネサンス国際連携センター(SORIC)において、私たちが実験で得る知見を分子スケールで解釈し、相互に研究を発展させていきます。
実験と計算の両面から議論できる体制が整い、学生にとっても分子の視点からハイドレートを捉え直す貴重な機会になると考えています。
平塚先生、どうぞよろしくお願いいたします!

10月6日、2026年のノーベル物理学賞を、米国ウィスコンシン大学マディソン校のフランシス・ハルツェン教授が受賞することが発表されました。
授賞理由は、IceCubeニュートリノ観測所への貢献と、宇宙物理的起源をもつ高エネルギーニュートリノの発見です。
実はこの観測には、ハイドレートが深く関わっています。
IceCubeは、南極点の深さ1,450〜2,450 mの氷を巨大な光検出媒質として利用しています。
降り積もった雪が圧密されていく過程で、雪粒の間の空気は閉じ込められて気泡となります。
浅い氷ではこの気泡が光を強く散乱させるため、観測には向きません。
しかし深くなるにつれて圧力が増すと、気泡は空気ハイドレートへと変化し、南極点ではおよそ1,350 mより深い氷で気泡はほとんど見られなくなります。
この空気ハイドレートの屈折率が氷とほぼ同じであることを、1995年に南極ボストーク基地の氷床コアを用いて初めて測定し示したのが、北海道大学の内田努先生らのグループです。(当研究室でも学会活動等を通じて内田先生と交流させていただいています。)
この成果はIceCube Collaborationの論文でも、深部の氷が光学的にほぼ透明であることの根拠として引用されています。
ハイドレートは、水とガスがあれば生じうる物質です。
資源・エネルギーや環境の分野にとどまらず、宇宙を観測する巨大な実験装置の成立にも関わっていることを示す一例といえるでしょう。
参考文献
IceCube Collaboration, Journal of Glaciology, 59(218), 1117–1128 (2013).
T. Uchida, W. Shimada, T. Hondoh, S. Mae, N. I. Barkov, Applied Optics, 34(25), 5746–5749 (1995).
2026年9月30日〜10月2日に韓国・慶州で開催された第13回分離科学技術国際会議(ICSST26)で、
博士課程前期1年の柳陽菜さんが口頭発表を行い、Best Oral Awardをいただきました。
本国際会議は韓国の化学工学会、日本の分離技術会が主催し、化学工学会も協賛している40年あまりの歴史を持つ会議です。
本発表は化学工学会の基礎物性部会も係るThermodynamicsのセッションで行われました。
柳さんは、ハイドロゲルを反応場として生成したクラスレートハイドレートおよびセミクラスレートハイドレートについて、CO2ガス吸収特性の評価に取り組んできました。
初めての国際会議参加、英語での発表でしたが研究室で練習を繰り返して臨み、今回の評価につながりました。
学会発表に向けて実験データを日々蓄積し議論を重ねたことで、大きく成長できたことと思います。
発表の場を設けてくださった主催者の皆様、議論してくださった参加者の皆様、共同研究者の皆様に、心より感謝申し上げます。



2026年9月27日〜30日に広島大学東千田キャンパスで開催された国際会議IS-GURP 2026(International Symposium on Geotechnical and Urban Resilience Planning)で、研究生のHuang Zhen君がポスター発表を行いました。
本会議のChairをされた広島大学の畠俊郎先生とは科研費のプロジェクトを共同で実施させていただいています。
本会議は地盤工学と都市のレジリエンスをテーマとしており、ガスハイドレートを専門とする私たちにとっては異分野の研究者が集う場です。
ポスター発表では普段とは異なる視点から質問やアイディアをいただき、自身の研究を分野の外に向けて説明する貴重な経験となりました。
初めての学会で得たこの経験を、今後の研究に生かしてくれることと思います。



Chairの畠先生とBanquetのおりづるタワーにて。
日本結晶学会が発行する『日本結晶学会誌』第68巻第3号(ミニ特集:水和物の結晶学)において、室町が執筆した解説記事が掲載されました。
■ 掲載記事
「クラスレートハイドレートの最後の基本構造HS-I (フランク・カスパー Z相)の発見 ―結晶構造の幾何学から材料機能へ―」
本記事では、次世代のエネルギー・環境材料として注目されるクラスレートハイドレートについて解説しています。
大変光栄なことに、本号の表紙(Cover Image)として、当研究室の研究成果をモチーフにした図が採用されました!
由緒ある結晶学会誌に当研究室の研究を取り上げていただけたことは非常に嬉しい出来事であり、日々の研究活動の大きな励みとなります。
記事の本文および表紙のPDFは、「J-STAGE」にて無料公開されています。以下のリンクよりぜひご覧ください。
▼ 採用された表紙はこちら
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcrsj/68/3/68_Cover3/_article/-char/ja
▼ 解説記事の本文はこちら
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcrsj/68/3/68_160/_article/-char/ja
8月6日〜7日に東京都市大学で開催された第35回日本エネルギー学会大会に参加しました。
当研究室からは学部4年生の伊賀敷と大塚がポスター発表を、修士1年生の淺野と柳が口頭発表を行いました。
CO2貯留・ネガティブエミッション技術(広島大学との共同研究)や、アミンを利用したCO2分離回収、さらにはメタンハイドレート揚収時の流動障害対策(産業技術総合研究所の委託研究)など、多岐にわたる最新の研究成果を報告しました。また、室町は天然ガスセッションと総合討論の座長も務めました。
各セッションでは専門家の方々と活発な議論が交わされ、ハイドレート技術の社会実装に向けた貴重な知見を得ることができました。この成果を糧に、これからの環境・エネルギーに貢献する研究をさらに加速させていきます!


ICGHは、3年に一度開催されるガスハイドレートに関する最大の国際会議です。
毎回世界中のハイドレート研究者から最新の研究成果が持ち寄られ、貴重な情報交換の場となっています。
今回はÉcole des Mines de Saint-Étienne(サンテティエンヌ鉱山大学)のHerri教授がChairとなりフランス・リヨンでの開催となりました。
Herri教授とは、室町自身も博士課程の折に1か月ほど同大学に滞在して以来、かねてより深く交流させていただいています。
室町研究室からは修士1年の淺野君と田中さんが参加し、ポスター発表を行いました。室町は2件の口頭発表を実施しました。
普段論文で目にしている世界の名だたる研究者と直接、濃密な議論を交わすことができ、大変実りの多い出張となりました。









リヨンはとても美しい街でした。Banquetはリヨンのプロフットボールクラブのスタジアム併設のレストランで、気持ちが良かったです。折しもワールドカップの開催期間中だったこともあり、各国の研究者たちと冗談交じりに「勝った」「負けた」とサッカーの話題で盛り上がるなど、和やかな交流も楽しむことができました。
今回の会議で得られた議論や最新の情報を当研究室の研究にもフィードバックして、今後も横浜国立大学から世界をリードするような研究を推進していきます!
6/1付けで本学の総合学術高等研究院に新たに造船海洋ルネサンス国際連携センター(SORIC)が発足しました。
当センターは、「造船業の再生」と「海洋への挑戦」という2つの国家課題に取り組むための組織です。室町はセンター内の海洋利用・産業創出ラボを兼務します。
海底メタンハイドレートをはじめとする海洋エネルギー関連の研究を担当します。