About

横浜国立大学 室町研究室のページにようこそ。

当研究室では主にハイドレートに関する研究に取り組んでいます。
海底メタンハイドレートの資源開発に関しては、ガスを生産する際に必要となる流動障害対策技術の研究開発を行っています。
さらに、新たなCCSプロセスに向けたCO2分離媒体の開発やイオン性物質を包蔵したセミクラスレートハイドレート等の新規材料開発を行い、熱物性や結晶構造の解明に取り組んでいます。
これらの研究を通じて、水の持つ興味深い物理化学的性質にアプローチするとともに、これからの環境・エネルギーに貢献するための機能活用プロセスの研究開発を行っています。


ハイドレート(正式にはクラスレートハイドレート、Clathrate hydrate、包接水和物)は、水が他の物質を取り囲んでかご状構造を作った、見た目は氷のような固体です。日本では近海の海底にあるメタンハイドレートが有名です。
メタン以外にも、二酸化炭素や水素などの様々なガス、アミンやケトン、炭化水素などの液体、さらにはイオンも取り込んで作ることができ、環境・エネルギーに関する色々な産業で利用が期待されています。


ハイドレートは200年ほど前にSir Humphry DavyやFaradayにより発見され、LeChatelierやPaulingなど名だたる研究者らにより研究されました。
水の持つ難解で面白い性質は現在においても多くの人を惹きつけ、彼らの情熱と研究技術の発展も相まって今日でも日々新たな発見がなされています。
ハイドレートの研究は、私たちにとって欠かせない物質である水を理解することの一つのマイルストーンであると考えています。

研究室見学や技術相談など随時受け付けておりますので、興味のある方はご遠慮なくご連絡ください。